ハイリターンを狙う!アクティブ運用
Feb 20 2018
アクティブ運用とは、投資家によってパッシブ運用と大きく2つに選択が分けられる、投資信託の運用方法の一つです。どちらも古くから一長一短が語られているものですが、パッシブ運用との違いやどのような利点があるのかを理解しておきましょう。
INDEX
ベンチマークを上回る成果を望むアクティブ運用
ベンチマークとなる市場インデックスを上回る運用成果をあげることを目標として運用する手法がアクティブ運用です。その手法にはトップダウンアプローチとボトムアップアプローチといった2つの方法があります。
マクロ的な視点から資産を分配するトップダウンアプローチ
トップダウンアプローチは、銘柄を選ぶ際に大きな枠を見極め、選択肢を絞り込んでいく方法です。マクロ的な視点から経済全体の動向を分析します。利益を生み出せると思われる国や地域への資産の分配を検討し、対象のエリアの中から業種、企業を見定めていく手法を取ります。
・調査・分析から投資対象を決めるボトムアップアプローチ
それに対してボトムアップアプローチは、企業単位別に調査・分析を行います。その業績や将来性などを検討し投資対象となる銘柄を選別します。アクティブ運用を行うファンドは、ファンドマネージャーが調査・分析を行い、銘柄を選定・運用するため、その手腕によっても大きく勝算が変わってくると言えます。
アクティブ運用とパッシブ運用の比較
ベンチマークを上回る運用成果を目標とするアクティブ運用に対し、パッシブ運用はベンチマークの上下に連動する、運用成果を目指します。
ハイリターンを狙えるアクティブ運用
アクティブ運用はファンドマネージャーが投資を行います。報酬や調査、分析の費用がかかるため、パッシブ運用よりコストが高くなりやすいといった点が考えられます。しかし、企業ごと業績の調査・分析を行うことで勝ち目のある銘柄指定での運用を行うので、ハイリターンが狙える、相場下落時にファンドマネージャーの手腕によって資産が守られる、といったことも起こりやすいと言えます。
低コストで分散投資ができるパッシブ運用
パッシブ運用は市場に合わせて成果が変動し、市場全体を見て平均的な収益を上げること良しとします。相場次第の運用が主となり、アクティブ運用のようにファンドマネージャーが投資家の資産を守るといったリスク回避を考慮した行動がとられることはありません。かわりに低コストで分散投資ができます。
どれを選択するかは投資家次第
資産の運用方法として高いリターンが狙いやすいアクティブ運用、低コストで分散投資を行い、先が見通しやすいとされるパッシブ運用。どちらも有効な投資方法であり、投資家によって選択が分かれます。資産の状況や時世の流れを知ったうえで、有効な運用につながる投資を心がけましょう。