【連載第8回】トレンドのおすそわけ~ゴールデングローブ・アカデミー賞に見る装いの主張~
Mar 14 2019
こんにちは!
パーソナルスタイリスト協会代表理事の五十嵐かほるです。
米・第76回ゴールデングローブ賞の授賞式に出席したレディー・ガガは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の大胆なスリーブと長すぎるトレーンが印象的なブルーのオートクチュールドレス姿で登場。
Image by:Getty Images for Tiffany & Co.
「アリー/スター誕生」に主演したことから、1954年に公開された同一原作の映画「スタア誕生」で主演を務めた女優ジュディ・ガーランド(Judy Garland)が良く似たドレスを着ていたことにオマージュを捧げ彼女らしいやり方で敬意を表したというのです。
ガガは、装う上で、自分が何をすれば注目を浴び、正しく言いたいことが伝わるのかを考え常に意図的に抜かりなく、洋服選びをおこなっています。
彼女自体が『ファッション』と言えるのかもしれません。
Image by : Fashion press
こちらは、主題歌賞に輝いた第91回アカデミー賞でのドレス。
共に主演を務めたブラッドリー・クーパーとの濃密なデュエットパフォーマンスの兼ね合いを考えてか。
Image by : Kevin Winter / Getty Images
「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のビスチェドレスにレザーグローブ・・・と大人しくシックなドレス。
でも、それで終わらないのが、ガガ様!
デコルテには世界最大級で30億円を超えると言われる「ティファニー(Tiffany&Co.)」のイエローダイヤモンドが!
Image by : Frazer Harrison / Getty Images
さて、お次は同じくアカデミー賞授賞式前のレッドカーペットを騒然とさせ、世界中のSNS上でも賞賛を浴びた俳優で歌手のビリー・ポーターのタキシードドレス。
「女性がパンツをはくのは男性的で、それはよくて受け入れられて男性がドレスを着ると女性的でそれではダメ?もうそんな考えこりごりだ」とリポーターに語ったビリー。
タキシードドレスを手がけたのは、なんと!
「Make it work(形にしよう)!」の決めゼリフで有名な米・リアリティー番組『プロジェクト・ランウェイ』に最年少で出演・優勝を飾った若手デザイナー「クリスチャン・シリアーノ(CHRISTIAN SIRIANO)」 。
逞しい肩幅にキュッと細いウエストは男らしく女らしい性別を超えた魅力と発想!
これぞ、装いの主張なのかもしれません。
★連載中!NIKKEI STYLE men's fashion 連載第5回 記事配信中★
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO41382690X10C19A2000000?
どうぞ、ご一読下さいませ。
©(株)Style factory 五十嵐かほる
(著者)
五十嵐かほる
株式会社スタイルファクトリー 代表取締役
株式会社社パーソナルスタイリスト養成アカデミー 校長
一般社団法人パーソナルスタイリスト協会 代表理事
ファッションプロデューサー
(お問い合わせ)
株式会社イーアライアンス
MAIL:info@e-alliance.co.jp
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