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少しずつ認知され始めた「AI投信」とは?

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最近テレビニュースや新聞、雑誌でも話題になる「AI」。スマホに搭載されている音声認識型やコミュケーションツールを用いた会話型のAIが有名です。さまざまな分野で実用化され、これからの生活で身近な存在になるといっても過言ではありません。投資家のプロファイルに適した投資運用アドバイスをAIが行うサービスも始まっています。

 

人工知能を活用したAI投信とは

 

「AI投信」とは、AI(人工知能)を駆使した投資信託で、株式の銘柄選択や資産配分にAIの技術を最大限活用します。

投資信託(ファンド)は、投資家が運用のプロに資産を預けて増やしてもらうのが一般的です。目論見書や運用実績などから魅力ある商品を選びますが、AI投信では人間の代わりにAIが投資運用(アドバイス)を行います。

 

AI投信の魅力にせまる

AIは、人間の脳では処理できない、あるいは処理するまでに莫大な時間を費やす情報を、短い時間で処理・分析できます。

人間では見分けることのできないようなデータの特徴にも気付く可能性があり、アクティブ運用で重要な「ほかと同じ動きをしない」という点でも魅力的です

また、投資家の年齢やこれまでの資産運用実績などから、ベストな運用方法を瞬時に提案してくれます。最新のデータに基づいて定期的に見直し、投資先の入れ替えも行ってくれるため、資産運用を一任できるパートナーが増えたと捉えられるのではないでしょうか。

 

徐々に企業がAI投信に参入している

AI投信自体サービスが始まって間もないため、参入企業は少ないですが、知名度の高い企業が次々と参入していることから、今後も拡大すると考えらます。AIの分析力や情報処理能力を用いた商品や運用サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。

 

大手企業が取り組むAI投信

三菱UFJ国際投信は2016年に「AI日本株式オープン(絶対収益追求型)」を始めました。市場に影響を与えるデータをAIが分析し株価指数の騰落を予想し、上昇しそうな場合には株式に資金を振り当てます。

このほか、ヤフーグループが運用する「Yjamプラス!」や、アセットマネジメントOneの「AI(人工知能)活用型世界株ファンド 愛称:ディープAI」などが注目されています。

 

ロボアドバイザーの活用で手軽な投信

2016年にサービスを開始した「THEO(テオ)」は、投資家個人の状況に応じた最適な国債分散投資を実現しています。投資一任運用型で、低コストで投資初心者の方でも手軽に資産形成を始められることが特徴です。

また、楽天証券が運用する「楽ラップ」もロボアドバイザイーを使い、資産配分のコントロールや運用を行っています。

 

AI投信のデメリット

AI投信は始まったばかりで、結果としていいものと判断するにはまだ難しい状況です。どのような基準で銘柄を選んでいるのか具体的な部分が投資家自身には見えにくく、AIに任せるしかないといった運用内容の分かりにくさがデメリットといえます。

 

AI分析力を最大限活用した投資運用は広がりを見せる

AIでの解析や分析の技術は飛躍的に進歩しており、さまざまな企業が多くの投資家を呼び込む構えを見せています。信託報酬や手数料といったコストを抑えられるAI投信が増えることで、より多くの投資家が資産運用をAIに任せる時代になるでしょう。