アセットマネジメントの分類

「アセットマネジメント」というワードを耳にしたことはありませんか？

「アセットマネジメント」という用語は、元々個人や企業の資産管理に対して使用されてきましたが、近年では公共資産にも使われています。今回はアセットマネジメントと投資ファンドについて解説いたします。理解を深めて自分に合った投資方法を見つけましょう。

 

資産の管理や運用を代行するアセットマネジメント

アセットマネジメントとは、「アセット＝資産」、「マネジメント＝管理・運用」という意味で、資産の管理・運用を代行することです。金融資産においては、投資信託の仕組みを利用する場合と投資顧問に分かれており、所有者に代わって情報の分析や判断を元に資産を拡大したり、資産価値を高めたりします。

 

投資信託と投資顧問の違い

運用まで行う投資信託

投資信託は、一般的に言われる「投資ファンド」の一種で、投資家から資金を集め、それを運用して利益を還元する金融商品のことです。運用のプロであるファンドマネージャーが、株式や債券などのさまざまな商品に分散して投資を行います。

 

アドバイスを行う投資顧問

投資顧問は、投資家に対して資産の運用に関するアドバイスを行うことです。一対一の対面式で相談を受けるのが一般的ですが、最近ではメルマガや会報のような形で会員全員に情報を一斉送信する方法も活用されているようです。

 

投資目的のアセットマネジメント

アセットマネジメントの対象となる投資ファンドには、いくつか分類があります。それぞれで目的や手法が違ってきますので、投資の目的に合ったものを選ぶことが必要です。

 

ヘッジファンド

一般的にもよく耳にする「ヘッジファンド」は、特定少数の投資家を相手とした募集など制約の少ない形式で、流動性の高い資産に対する投資を行います。レバレッジの活用など、自由な判断のもとで投資が行われ、利益を追求し、その成功報酬をファンドマネージャーに支払うという手法です。

 

プライベート・エクイティ・ファンド

「プライベート・エクイティ・ファンド」は、未上場の株式（プライベート・エクイティ）に対して投資を行います。更に、創業期から初期段階の企業に投資するベンチャーキャピタル・ファンド、成長段階以降の企業に投資するバイアウト・ファンド、経営困難な状況にある企業に投資する事業再生ファンドに細分化されますので、どの段階で投資を行うかを見極めが必要です。

 

不動産ファンド

「不動産ファンド」は、土地や商業ビル、マンション一棟などの不動産を取得・開発し、それを賃貸して賃料を獲得したり、売却したりして利益を獲得します。

 

その他

そのほか、上場企業の株式を大幅に取得し、大株主として株主提案を行う「アクティビスト・ファンド」や、不良債権に対して投資を行う「不良債権投資ファンド」があります。

 

資産の最適な活用を目指す

資産運用の際に、調査や分析などをすべて自分で行って投資するのはとても大変です。大変な部分も含めて資産運用の代行をすることがアセットマネジメントとなります。投資ファンドや投資顧問を上手に利用して、目的に合った投資を行いましょう。