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リスクを低減し安定した収益を目指す分散投資

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分散投資は投資対象を複数に分けて行うことで、価格変動のリスクをできるだけ抑えられる方法です。資産運用の際のリターンを相対的に大きくする方法で、投資の基本として必ず押さえておく必要があります。ここでは分散投資のメリットや方法などをご紹介します。

 

長期的な運用で資産を守る分散投資

分散投資にはさまざまなメリットがありますが、中には不向きのものもあります。相場全体の動向をあまり気にしなくても良い分、中長期的な運用が必要になるため、余裕を持って運用することが大切です。

 

最大の魅力はリスク回避

分散投資のメリットは、資金がなくなるリスクを避けられることです。もし一つの会社が倒産した場合でも、他の株式を持っていれば資産を守れます。また、購入する時期をずらして購入価格の平均化を行うことで、高値で購入するリスクを下げることも可能です。

 

長期的な目線で運用が必要

多くの対象に投資を行う場合、一つの商品が高値になったとしても資産総額はあまり変わりません。短期的には一つの商品に集中して投資を行う方が利益をあげられるため、長期的な投資が必要です。

 

時間や資産などさまざまな分散方法

分散といっても複数の銘柄に投資するだけでなく、投資タイミングや国内外への投資などさまざまな方法が挙げられます。投資スタイルや商品によって向き、不向きがあるので、自分にどの方法が向いているかしっかり検討しましょう。

 

資産分散

株式や債券、不動産など、投資対象を分散して投資する方法です。異なる値動きをする金融商品を組み合わせることで、一つの資産価値が下がっても大きな損失を避けられます。

 

銘柄分散

株式の場合、業種が違うものといった複数の銘柄に分けて投資を行う方法です。異なる傾向がみられる業種を組み合わせたり、為替の影響を受けにくい会社を組み合わせます。

 

地域分散

国内と国外のように、投資する地域を分散する方法です。例えば日本で事件が起こった場合、日本市場の株価が下落してしまう可能性があります。しかし、複数の地域に投資しておけば、政治的または軍事的問題による株価の変動リスクを防げます。

 

時間分散

積み立てといった方法で投資するタイミングをずらし、価格変動のリスクを防ぎます。複数回に分けると買値や売値が平均化されるため、高値で購入してしまうリスクを下げられます。また、長期間投資することで一時的な価格変動のブレを小さくする方法を指すこともあります。

 

通貨分散

円やドル、ユーロなど通貨を分散して組み合わせる方法です。どれだけ国内で利益を上げても、円安の場合では利益が減ってしまうことがあります。ユーロと米ドルのように値動きの違う通貨を組み合わせることで、為替による影響を減らすことができます。

 

商品を見極めて賢く分散投資

分散投資を行うことで、株価や為替の変動、社会的な問題による市場の変化によるリスクは下げられます。もっとも近年では各国経済のつながりが強く、投資対象によっては同じような値動きをするものもありますので、単に国際的な投資対象の分散、通貨分散のみでは分散投資によるメリットを実現させることは困難です。実物資産やヘッジファンドを組み合わせる、時間的な分散投資を重視するなど、多面的な分散を考える必要があるといえるでしょう。