株式投資家の心理がわかる「人気買い」
株式市場の取引で見られる「人気買い」ですが、「人気があるから」という理由だけで株を買うのはおすすめしません。注目されているとついつい手を出したくなってしまいますが、人気だけで選択すると、大きなリスクを伴う可能性があります。今回は「人気買い」の注意点についてご紹介しますので、参考にしてください。
INDEX
期待感の高さから買いが殺到!人気買いとは
「人気買い」とは、株式相場で経済指標の発表といった特に目立ったイベントやニュースがないにも関わらず、一つの銘柄に買いが集中することです。急な価格上昇を起こすことが多く、投資家の注目の的になります
「人気買い」が起きる仕組み
人気が出るのにはさまざまな理由がありますが、「人気買い」の場合は企業に対する将来への期待感が大きいことが主な理由です。期待値が大きいため買いが殺到することで株価や人気が上がり、さらに買いを呼ぶ流れができます。「人気の株は気になってしまう」という投資家心理を反映した買い方です。
人気だけで買われる「人気買い」
人気買いは通常、相場環境が頭打ちの状況であっても、投資採算の側面よりも人気が重視されているため、実質が伴わない価格上昇となっていることがほとんどです。本来の価値よりも高値がつくこともあり、人気だけで買ってしまうと価値以上の金額を投資してしまうことにもなりかねません。
要注意!株価の頭打ちや急な下落の可能性も
経営が好転するといった明らかな根拠がない「人気買い」では、株価が高く評価されがちです。人気が人気を呼ぶため、さまざまな指標で検証された価値以上の価格が付き、下落の幅が大きくなる可能性もあります。
投資家心理が巻き起こす人気買いは気を付けて!
実質の伴わない急な価格上昇は、人気の熱が冷めると下落することもあり、高値を掴まされる上に大きなリスクを背負ってしまうことにもなります。余計なリスクを負わないためにも、冷静に状況判断をすることが大切です。
人気に流されないために必要なこと
本来、利益が出そうな銘柄を選ぶには企業理念や業績といった現在の状況から将来性を予測することが必要です。人気も判断材料の一つにはなりますが、なぜ人気があるのかといった背景をしっかり調査しなければなりません。人気の有無や株価急上昇といった市場の動きに流されず、ニュースや企業情報などの判断材料をしっかりと収集し、正しく価値を判断してください。
人気だけで判断しないことが大切
買い手が集中する銘柄は価格が上昇するため、どうしても気になってしまいますが、人気だけで投資するのは危険です。人気が集中している銘柄には、必ず注目されている理由があります。人気に惑わされないように、値上がりや人気の背景を確認してから投資するようにしましょう。