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投資詐欺で用いられるポンジ・スキーム

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資産の運用として投資を考える際に心に留めておきたいのは、詐欺にあわないためのリスクヘッジです。実際に詐欺にあった方の多くが「まさか自分が」と考えていたと耳にすることも多いものです。今回は投資詐欺で有名なポンジ・スキームの手口について知っておきましょう。

 

なぜポンジ・スキームと呼ばれ、有名になったのか

ポンジ・スキームは、詐欺師チャールズ・ポンジ(Charles Ponzi)の名前を由来としています。

 

ポンジ・スキームが流行る理由

流行る理由は、実際に高配当が実現されることです。

投資や資産に精通している投資家も、のちに出資する投資家が増えていっているうちは実際に高配当が実現されますので、次々と被害に遭う人が多かったのです。

 

見せかけの配当が投資意欲を掻き立てる

投資家から高配当を前提として出資を集めますが、実際には運用を行わず、「後から参加した出資者の出資金を配当に充てる方法で」見せかけの利益を投資家に還元します。

しかし、現実は資金運用されていないため利益が生まれず、負債が増え続けます。新しい投資家が不足した時点で仕組みが破綻する投資詐欺です。

 

ねずみ講?ポンジ・スキームはあなたの身近に!

「ねずみ講と同じ仕組みなのでは?」と感じる方もいるかと思いますが、実際には構造が違います。

 

ねずみ講と根本的な仕組みが違う

ねずみ講は、出資金を支払った加入者が他に2人以上の加入者を紹介・出資させ、さらにその新規加入者が新たな2人以上の加入者を紹介・出資させるというかたちでピラミッド構造を形成します。出資金はその紹介者とピラミッドの上位にいる加入者とで分けられるという方法をとり、ピラミッドの上位であればあるほど儲かる仕組みです。

新しい加入者を紹介できなくなった時点で破綻するシステムであるという点でポンジ・スキームと同じく詐欺商法ですが、上位者になればなるほど儲かるという仕組みは根本的に異なるところです。

 

多くの投資家がハマりやすい

人間の心理として有名人や著名人、実業家が出資していると謳っているものは信用してしまいやすいです。

大手証券会社であっても、以下のようなハイリスクハイリターン商品を販売し、高い利回りを作り出しているため、多くの投資家がこれらに投資する機会が多くなっています。

 

―高レバレッジ投資やオプション取引をからめた商品

―金利の高い新興国通貨建ての運用

 

実は多くの投資家が身近に「ポンジ・スキーム」に近いかたちの商品に接している可能性があります。「私は大丈夫」、「自分は引っかからないだろう」と思っている方にも注意が必要です。

リスクを最小限にとどめるよう、うまい話は少額に抑える、断る勇気が必要だといえます。

 

ポンジ・スキームから学べる投資方法

ポンジ・スキームは投資家の間でも有名な投資詐欺です。

投資家の欲を巧みに刺激する儲け話には、徹底的に内容をきちんと把握し、確固たる実績をもとに決めてください。「運営母体は信頼が出来るものか」、「万が一失敗しても大丈夫」といったリスクヘッジの取れた状況で投資を行う冷静な判断を心がけてください。