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損切りの解説と塩漬けとの違い

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資産投資で株取引を行う際に、手持ちの株が値下がりした場合、リスクを最小限に抑えるため「損切り」の決断が重要となります。損切りを行うメリットやタイミングについて解説します。「塩漬け」との違いもあわせて理解を深めることが大切です。

損失を抑える損切りとは

株式売買において保有する株が買値より値下がりした場合、損失額が低い段階で売りに出すことを「損切り」と言います。損を出してしまうことになるため、決断に踏み切るのに勇気が必要ですが、損切りは投資家にとって大きなメリットがあります。

 

損失以外の損切りのメリット

早い段階での損切りは、損失を最小限にとどめるだけでなく、他の投資への機会損失となるリスクを回避できるメリットがあります。損失が少ないうちに損切りを行うと、他の有望株に資金を当てることが可能になり資金効率が良くなります。

 

損切りを行うタイミングの目安

「損は早い段階で処分したほうが良い」と理解できても、損切りのタイミングとなる目安は難しいです。一般的には買値より5~10%下がったタイミングが目安と言われていますが、これはあくまでも参考値であり、銘柄や投資期間によってもタイミングは変わります。

 

損切りラインを見極める

デイトレーダーやスイングトレーダーの多くは、損切りラインを自動設定にしてリスク回避を行っています。損切りラインの決め方は、損失の金額やパーセンテージで決めたり、チャートを見て前回の安値からラインを設定したりとさまざまです。

 

損切りと塩漬けの違いとは

「損切り」が損失額の少ない段階で決断し株を売却することに対して、「塩漬け」は、損切りをしないまま株を保有し続けることを言います。

 

塩漬け株を保有し続ける理由

「また値上がりするだろう」、「少額でも損は出したくない」という投資家の期待心理が働いていることが挙げられます。しかし、今後値上がりする確固たる見込みもないまま、株を保有し続けることで、損失が拡大してしまう恐れがあります。

 

塩漬けから一刻も早く脱却

いつ値上がりするか分からない株を保有し続けると資金の振り分けができず、資金効率が悪くなってしまいます。このような事態を避けるためにも、損切りのラインを設定しておき、いち早く塩漬けから脱却できるように管理しましょう。

 

損切りは次の利益につながる

早めの損切りは投資家に与えるメリットが大きいということがお分かりいただけたでしょうか。資金効率の面からも一定の損切りラインで株を売却し、着実に利益を積み上げていけるような投資を行いましょう。