フィンテックによる金融サービスの変化
最近よく耳にするフィンテックですが、その歴史はとても浅いです。しかし、現在海外を中心に急速に普及し、日本でも金融のみならずさまざまな場面で導入されています。今回はフィンテックについて、歴史や国内外の動きと一緒にご紹介します。
INDEX
金融テクノロジーを意味するフィンテック
フィンテックとは、ファイナンスとテクノロジーを合わせた造語で、金融にITを取り入れた便利なサービスのことです。金融テクノロジーやその分野に関わる企業、ITを駆使して金融を身近なものにするという考え方を指す場合もあります。
金融以外にも活用
フィンテックは、金融以外のさまざまな業種や個人レベルでも注目されており、すでに身近な場面に多く取り入れられています。
例えば、会社の経費を自動的に記帳するシステムや、1枚で複数枚のカードを使い分けられる電子カードなどです。フィンテックを導入することで、コストや手間を大幅に削減することができます。
フィンテックの歴史
1998年にアメリカの「PayPal」が始めたインターネット決済サービスがフィンテックの先駆けといわれています。特にフィンテックを急成長させるきっかけになったのが、2008年に起こったリーマンショックです。多くの人々が金融機関への不信感を抱き、新たな金融サービスを求める声の高まりがフィンテックのサービス開発を後押ししました。
アメリカでは2010年頃から、日本では2014年頃から普及し、欧米のみならず中国を始めとするアジア太平洋地域でも急速に発展しています。世界各国でITが普及したことと、消費者の価値観変容により金融サービスに対しての利便性が高まったことで浸透してきています。
フィンテックがもたらす変化
フィンテックとは、ファイナンスとテクノロジーを合わせた造語で、金融にITを取り入れた便利なサービスのことです。金融テクノロジーやその分野に関わる企業、ITを駆使して金融を身近なものにするという考え方を指す場合もあります。
海外では国家がフィンテック推進を支援
海外では積極的にフィンテックが導入されており、イギリスやシンガポールでは、政府が「国家を上げてフィンテック推進をサポートする」といった表明が出されるほどです。アメリカでもITによる決済サービスの簡略化や融資サービスなどが盛んに行われ、これまでにない新たな金融サービス創出が期待されています。
国内のフィンテックの代表例
現在、日本国内でもフィンテックは導入され始めています。法人向けの会計サービスではクラウド上で入出金の管理が可能になり、経営状況の確認が簡略化されました。企業だけでなく、口座番号を使わずにスマートフォンで決済ができたり、自動で家計簿を付けられたりと、生活にも密接に関わっています。また、通貨を使用しなくてもお金のやり取りができる仮想通貨も、フィンテックのサービスとして分類されます。
生活を便利にするフィンテック
急速に普及しているフィンテックは既存の金融サービスを変え、より生活を豊かで便利なものにしてくれます。日本政府としても、金融機関がフィンテックを導入しやすいように規制を緩和することを検討しており、フィンテックが発展していく可能性は高いです。今後もフィンテックがどのように活用されていくのか目が離せません。