LENOVI 『資産運用』から『未来の作り方』まで新しい時代の富裕層メディア

シニアローンで低金利の資金調達

ログインするとお気に入りの記事を保存することができます。

資金調達にはいくつかの手法がありますが、リスクや資金拠出条件により細分化されます。その一つであるシニアファイナンスの中の「シニアローン」とはどういうものなのか、また、「メザニンローン」とどう違うのかを解説いたします。

シニアローンの前にシニアファイナンスを理解しよう

資金調達をする際、どの程度までリスクが取れるかは資金提供者によって異なります。

各資金提供者に合ったリスクや資金拠出条件を設定し、多様な資金調達方法を実現するための手法が「シニアファイナンス」や「メザニンファイナンス」です。

 

シニアファイナンス≧シニアローン?

他の債権よりも優先して弁済される資金調達手段である「シニアファイナンス」は、株式での出資よりもリスクの低い資金拠出方法となります。このシニアファイナンスが借入れ(ローン)によって行われた場合のことを「シニアローン」と言います。

 

メザニンローンとの相違点

弁済順位が優先されるシニアローンに対し、順位が低くなる(劣後)借入のことを「メザニンローン」と言います。

シニアローンと普通株式出資の中間程度のリスク・リターンを設定したローンです。

弁済順位はシニアローンより低いですが、金利を高めに設定します。

シニアローンは金利が低く設定されるために、シニアローンのみで資金調達できるならばそれに越したことはありません。しかし、多くの場合には返済が遅滞したり不履行になったりしたときのために、担保が必要である場合が多く、また融資条件や審査が厳しく、貸付金額が制限される場合があるために、希望金額を満額借り入れられない可能性もあります。そこで、メザニンローンと組み合わせて多様な資金調達を実現します。

 

投資家からみたシニアローン

シニアローンは大部分が金融機関の融資や機関投資家によって実現されますが、一般投資家も社債を購入するなどの方法でシニアローンを通じて投資することが考えられます。

 

メザニンローンへの投資も増加傾向

最近では、クラウドファンディングを通じてメザニンローンに投資するものも現れてきましたが、シニアローンのほうが弁済順位が高いことから、投資先のキャッシュフローが悪化すると全額を回収できなくなる可能性があります。

リスク観点から比較してもシニアローンの方がローリスクと言えるでしょう。

 

ローリスクで始めるならシニアローンがおすすめ

最近では、クラウドファンディングを通じてメザニンローンに投資するものも現れてきましたが、シニアローンのほうが弁済順位が高いことから、投資先のキャッシュフローが悪化すると全額を回収できなくなる可能性があります。

リスク観点から比較してもシニアローンの方がローリスクと言えるでしょう。